ガラ紡とは・・・

ガラ紡績の略。

日本独自の技術。臥雲辰致(がうんたっち)により、1874年(明治7年)に発明された紡績法。

打綿した綿花をブリキの筒に入れ、回転させながら上へ引き出すと、撚りのかかった太番手の綿糸が出きる。

機械が回るとガラガラと音がするので、“ガラ紡”と呼ばれた。正式には、「和紡績糸」という。

「日本大百科全書」より

臥雲辰致 … 明治時代の発明家

ガラ紡機(中郡工場)
ガラ紡機(中郡工場)

綿花から織物まで


和綿の種をまき、綿の花が咲き、綿の実が生る。ワタを紡いで糸になり、ガラ紡機で織られて「織物」になる。

その工程を、ちょっとご紹介します。

綿の畑
連休にタネをまくと、7月頃には子どもの背丈に成長します。薄黄色の美しい花が咲きます。
和綿の花(7~8月)
和綿の花(7~8月)
綿の実
花が終わり、10月頃から白いふわふわの実綿が収穫できます。(10~11月)
綿繰り
綿繰り機を使い、実綿からタネを取り出す「綿繰り」をします。

ワタと実綿
画像上部:タネを取り除いたワタ。画像下部:実綿から取り除いたタネとタネが入ってる実綿
糸紡ぎ
ワタを整え、糸車を使い「糸紡ぎ」をします
出来上がった「ガラ紡糸」と「織り布」
出来上がった「ガラ紡糸」と「織り布」
機織り
機織り

織物
織物

機織り後に完成した織物

左はガラ紡糸と色糸を使い、自由に織り上げた小学生の作品です。